当院の基本方針
乳幼児:
診療台に座り治療ができるまで根気よく練習することから始めます。子供にはそれぞれの個性があり、大人しく最初から何でもできる子、泣き叫び診療室に入れない子など様々です。当院では強制治療や麻酔は原則的にしません。お母さん方はあまり子供を甘えさせず、根気よくお付き合い下さい。虫歯の治療も大切ですが、この時期はまずは衛生的な口腔内環境を作ることが大切と考えています。
小児:
12歳位までは乳歯が永久歯に生え替わる大切な時期です。細菌が繁殖している口腔内では次々と新しい永久歯が虫歯になってしまいます。虫歯のない永久歯列を作ることは一生に関わる大切な時期です。数ヶ月に一度の検診とブラッシング指導、虫歯の早期治療で予防に努めます。
中高生:
当院にお通い頂いたお子さんには比較的安定した時期になると思われます。年に1,2度程でも、検診を受けて頂き、新しい虫歯の発生を予防するのと同時に、可及的に神経を取るような治療にならないことを目指します。
成人(20~30台）:
成人と共に口腔内には歯石が沈着してきます。歯石の沈着は将来的な歯周病を引き起こしていきます。歯周病によって失った組織は回復が極めて難しくなります。若年者の歯周病予防は極めて大切だと考えます。
成人(40~60台）:
患者さんの多くは虫歯、歯周病、修復物のトラブルなど様々な問題を抱えています。痛いところを治すだけでなく、口腔内全体を健全な環境に近づけることが重要となります。喪失した歯が多い方は義歯にも頼らざるを得なくなる時期です。総義歯に向けて一気に下降線を辿ることなく、生涯自分の歯で噛める環境を作るには最後のチャンスかもしれません。
成人(70台以上）:
高齢者と言っても患者さんの口の中は多様であり、殆ど問題のない方から既に歯を全て失った方まで様々です。お体の調子も考慮し、この時期は各個人に合わせた治療が最も大切になります。メインテナンスとチェックに努め現在の口の中の維持と、急激な下降線を辿ることのない予防に努めます。
検診システムについて
重篤な歯周病を抱えてしまったり、歯を抜いて入れ歯を入れた患者さんはもっと複雑です。歯を支える組織の状態が悪ければ、それを維持するのは本人の努力だけではなく専門家の力も必要となります。それを怠れば安定した組織も元に戻ってしまいますし、抜く歯ができれば入れ歯の修理や再製作が必要となります。
歯医者は検診にご来院頂く患者さんの歯を抜きたくないと切に願っています。職業柄何度も拝見している患者さんの歯の状態は我々にとって、患者さんの顔より鮮明に記憶されています。是非ご理解の上検診においで下さい。
予約について
- 初診は随時受付、再診は予約制となりますが、適切な診療時間を確保するため、できるだけお電話で予約を取るようにお願いいたします。
- 予約のキャンセルは基本的に前日までにご連絡下さい。当日、時間間際のキャンセルはお避け下さいますようよろしくお願いいたします。キャンセルがあまりに多い方は予約をお取りすることを遠慮させて頂く場合がございます。
- 計画的な診療を目指すため、成人の場合は原則として30分以上のアポイントをお取りします。お時間には遅れないようご来院下さい。
